PTFEを接着したい(各種方法) | |
フッ素樹脂には特異な非粘着性があり、どんな粘着性の物質も粘着することはありません。PTFEやFEPは特にこの性質が強く、特別な処 理をしないかぎりたとえ粘着性の物質で接着しても容易に離れます。
フッ素樹脂は、PEなどのようにそのままの状態では接着剤によって 他の物質に接着することは困難ですが、その表面を化学的処理をす ることによって接着できるようになります。一般的には、金属ナトリ
ウムで処理( 08-031-01)する方法が用いられています。接着剤にはエポキシ系やシリコーン系の接着剤がよく使われます。 以下は、PTFEのみですが、上記のような処理とは別な方法でPTFE
同士やPTFEと金属を接着することができます。 ■ PTFEとPTFEの接着について ● #107での接着についての一般的な説明 PTFEを接着する際の接着剤は#107(2556-5662-03)ですが、それ単体ではPTFEを接着できません。PTFEの接着面をF プライマー(2556-5662-01)で前処理する必要があります。 ● 以下は参考です @PTFE同士の場合は接着面の両方をFプライマーで強く拭く。 A片方に#107を少量つけて、約60秒圧着。 ※接着剤はつけすぎても、少なすぎてもダメです。 ※接着結果は、圧着具合によっても変わります。 ※圧着固定はクランプなどで挟み込むと有効です。 ※ 接着剤がロックするまで約 30 秒です。被着体接着位置の微調整はそれまでに行ってください。 ※ 約 60 秒の圧着後はクランプなどの圧着固定器具を外しても大丈夫です。 その時点で、1平方pあたり4〜5sの圧着効果が出ているはずです。 ※用途にもよりますが、接着剤がマックスの強度を発揮するまでには、3 時間 の養生が必要です。 以上、PTFEの接着の場合の説明になります。 但し、被着体の一般呼称が同じでも、接着面の表面状態は個々によって違いがありますので、必ず現物にて、事前テストを行っていただき、接着具合をご確認頂く必要があります。 ■ 金属とPTFEの接着について ● 2556-5662-01 Fプライマー(PTFE用プライマー) ● 2556-5662-02 強力接着剤#105G50g入(金属用) ● 2556-5662-03 強力接着剤#10720g入(PTFE用) 接着剤 107 はPTFE接着用ですが、それ単体ではPTFEを接着できません。PTFEの接着面をFプライマーで前処理する必要があります。その上で、被着体によって接着面の前処理と他の接着剤が必要になる場合があります。 <「ステンレスや鉄(以後、金属と呼称)」と「PTFE」の接着施工要領>を以下に記載します。 ● 以下は参考です @金属の表面をサンダー等で荒らし、揮発性のあるアセトン等で 油分とホコリをよく取り除く。 APTFE 接着面をFプライマーで強く拭く。 B金属側に105Gを少量付ける。 CPTFE側に#107を少量付ける。 D接着剤がうまく合わさるように重ねあわす。 E60秒以上圧着し、30分以上養生してください。 ※金属を拭く際にアセトン等の代用として、Fプライマーを使用するのは厳禁 です。(付かなくなります) ※ 接着剤はつけすぎても、少なすぎてもダメです。 ※ 接着結果は、圧着具合によっても変わります。 上記参考の 105Gと107 を合わせて接着する方法ですが、あくまで、推奨方法であって、絶対ではありません。お客様によっては、 107 のみでPTFEを金属に付けられているところもあるようです。事前テストを行っていただいた上で、107のみでご満足のいく、接着が得られるなら、105Gをご購入いただく必要はありません。 但し、被着体の一般呼称が同じでも、接着面の表面状態は個々によって違いがありますので、必ず現物にて、事前テストを行っていただき、接着具合をご確認ください。 尚、テストサンプルをお送りいただければ、接着テストを行うことも可能です。 上記の接着剤はいずれもシアノアクリレート系の瞬間接着剤です。 被着体同士を押し付ける圧着効果により、空気中の水分と反応し、 重合硬化します。被着体の形状が圧着が難しい場合には接着できません。また、硬化後の物性はアクリル樹脂相当となります。硬化後の接着剤部分にはフッ素樹脂のような耐熱性や耐薬性はありませんので、予めご了承ください。 |
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