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重荷重テレスコピックスライドレール Telescopic Rail 023
技術解説
テレスコピック スライドレールを選定される場合は、フルストローク時の最大たわみ重量及び、安全係数を目安に選定を行ってください。複雑な荷重条件、悪環境下でご検討される場合は、お問合せを願います。
尚、製品は高炭素鋼を採用し、白亜鉛メッキをほどこしておりますが、屋外での使用、水分、薬品等の影響を受ける場所での使用に関しましては、レール、スライダー、転動体(ボール)が酸化し機能不良を起こす場合があります。(転動体はメッキされておりません。)
又、上記環境下以外に於きましても、弊社製品が全く酸化しないという保証は致しかねます。
たわみ
●ペアで使用する場合スライドレールの中心位置での最大許容荷重P1は以下のとおりとなります。
P1max=2 C0rad
●一本あたりのたわみ量は下記の近似式で求められます。
f= q p {mm] (1)
t
f:たわみ量(ペア使用時)
q:ストローク係数(グラフ1参照)
t:形状係数(下表参照)
P:P1/2(N)
P1:スライドレールの中心位置での負荷


●たわみ量は取り付け面部材の剛性に大きく左右されます。上記近似式はテレスコピックレール以外を剛体とみなした場合のたわみ量を算出します。
型番 t 型番 t
DS28 180 DBN22 3
DS43 800 DBN28 8
DE22 8 DBN35 13
DE28 17 DBN43 56
DE35 54 LTF44 25
DE43 220

グラフ1
■安全係数
●ASNに関して、外力による負荷が一方向だけの場合は、以下のいずれかの式で算出
Prad < 1
Pax < 1
M1 < 1
M2 < 1
M3 < 1
C0rad Z C0ax Z Mx Z My Z Mz Z
●ASNに関して、外力による負担が複数方向の場合は以下の式で算出
Prad + Pax + M1 +
M2 + M3 < 1
C0rad C0ax Mx My Mz Z
●ラジアル方向の負荷を受けるDS,DE,DBN,LTF44は以下の式で算出
Prad < 1
C0rad Z
■速度
限界速度はセンターセンタープレートの質量に大きく影響されます。ストロークが伸びると限界速度は減少します。選定時にはグラフ2の限界速度を参照してください。
グラフ2
速度(M/S)
ストローク長さ
■スライド力
理論上は以下の転がり摩擦係数にて選定して下さい。
転がり摩擦係数 μ=0.01
尚、引き入れ時のスライド力は、若干増加します。これは、センタープレートの弾性変形に起因するものです。
■寿命
テレスコピックレールの寿命は、様々な条件により大きく変化します。理論式で精度の高い寿命を算出することは困難と考えますので、下記の例を参考にしてください。
C0radの2/3の負荷で約500,000サイクル到達
使用温度
DE,DBN,LTF44: -30℃ 〜 170℃
DS        : -30℃ 〜 110℃
■潤滑
再給脂期間:5万サイクル毎
注意)再給脂期間は仕様条件により異なります。重荷重、高速、コンタミが多い場合などは短期間での再給脂を推奨します。
推奨グリース:MOBILL MOBILUX 2
注意)リチウム石鹸基系の鉱物油ベースで適度な粘性のあるものを御使用下さい。
極圧添加剤入りも問題ありません。
■防錆
レール、スライダー、センタープレート、ケージ:電気亜鉛メッキ(ISO2081に準拠)
転動体(ボール):SUJ2相応に焼入れ処理

注意)メーカー標準仕様よりさらに防錆効果を向上させなければならない場合は、下記特殊仕様も用意しております。
レール、スライダー、センタープレート、ケージ:化学ニッケルメッキ
転動体(ボール):ステンレス(SUS416相応)&オプション設定

設計上の注意事項
■アプリケーションの注意事項
1.DS,DE,DBN,LTF44は必ず水平方向でのスライド
2.DS,LTF44はラジアル方向の負荷だけを受ける。
3.DE,DBNはアキシャル方向荷重を受けることもできる。
4.DS,LTF44は必ず下記レイアウトで使用する。
5.ASNは垂直方向での使用が可能、但し常に全ストロークをコンスタントに継続スライドする場合。
6.ASNに関しては、外部にエンドストップ機構を必ず設けてください。
■ケージの位相ずれ
取り付け時のミスアライメントが大きい場合、フルストロークで稼動しない場合、断続的なストローク長の場合などに於いてはケージとスライダーの位相がずれる現象が発生することがあります。
この場合は、強制的にフルストローク稼動させることでケージのずれた位相を修正することができます。但し、位相修正時はスライダーとボールにすべり移動が生じるため、スライド力は大きく増加します。すべり摩擦力は0.1程度まで増加すると思われます。
ケージとスライダーの位相がずれる現象を防止するため、フルストロークでの使用を推奨いたします。
自動化された仕様に於いて、断続的でフルストロークしない場合は、定期的にフルストローク稼動するプログラムを推奨します。
■ASN偏荷重
外部荷重中心が片持ちスライダー側に加わる(+h)場合、定格荷重はグラフ3の係数qを乗じた値になります。
許容負荷は以下のように補正されます。
Prad = q x C0rad
Pax = q x C0ax

グラフ3
アプリケーション例 技術解説 ROLLON製品の紹介

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